どんな味なのか説明が難しいので、ノエル洋菓子店のシフォンケーキの作り方を紹介します。
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シフォンケーキを作り始めたのは、自宅の厨房を改装してケーキの卸しを始めたころです。

 

当時はまだ取引先も少なくて時間もあったので、シフォンケーキでも作ってみようかと思い軽い気持ちで始めてみました。

以前、レストランに居た時も作ってはいましたが、もっと柔らかくて素材の味を感じられるものを作ろうと思うとけっこう難しいんです。

 

メレンゲをきっちり立てようとすると甘すぎたり、膨らみすぎたり。

甘みを抑えて素材の味を出そうとすると合わせるのが難しくて膨らまなかったり、色々でした。

軽い気持ちで始めたのに、なかなかうまく行かないとけっこうハマるものです。

 

何度も作っては知り合いへ差し入れしたりしてました。

それはそれで、みんな喜んでくれましたが、ちょうど良いところを見つけるまでには意外と時間がかかりました。

おかげさまで、今ではシフォンケーキを目当てに来てくれるお客様も増えました。

 

どんなシフォンケーキなのか説明するのは難しいので、材料と作り方を紹介します。

 

こんな感じで材料を用意して始めます。

卵はシフォンケーキの他にもスポンジやカスタードなどすべて喬木村で生産されていた下井さんの卵を使っていましたが、 残念ながら後継者が居なくて生産量が少なくなってしまい、今は他の生産者のものも合わせて長野県産の卵に限定して使っています。

 

卵を卵黄と卵白に分けます。

 

卵黄をほぐします。

 

ここに牛乳を加えて合わせます。

先にオイルを加えて乳化させる方法もありますが、こちらの方がやりやすいです。

 

オイルを加えます。 色々試してみましたが、今は太白ごま油を使っています。

使用量も少し減らしてみましたが、しっとり感もあってカロリーは控えめになりました。

 

ごまを煎らずに生のまま絞った太白ごま油です。

ごまの香り・味はほとんどしなくて、素材の味を引き立ててくれます。

また、ごま油は酸化されにくい油です。 不飽和脂肪酸、オレイン酸とリノレン酸が主な成分で、ごまのセサミンも含まれています。

なかなか優秀な油だと思います。

 

オイルを加えたら乳化させます。

 

小麦粉を加えます。

粉も色々試してみましたが、今は北海道産の小麦粉を使っています。

 

今使っている江別製粉の「ドルチェ」という製菓用の小麦粉です。

北海道産の小麦粉です。

 

粉を加えたら良くなじませます。

卵黄の生地には砂糖は加えていません。

 

卵白を泡立てます。

しっかりしたメレンゲが作れるギリギリくらいの砂糖の量です。

砂糖を多めにすればしっかりしたメレンゲになりますが、甘くなりすぎると卵や小麦粉の風味が引き立たなくなってしまいます。

 

しっかりしていて柔らかなメレンゲにします。

 

メレンゲを立てている間に小麦粉が給水して卵黄の生地がなめらかになります。

 

メレンゲの一部を卵黄の生地と合わせます。

 

混ぜきらないように軽く合わせます。

 

残りのメレンゲをやさしく合わせます。

 

シフォンの生地としては柔らかめな生地になります。

 

型に流して焼きます。

 

焼きあがったらひっくり返して冷まします。

 

プレーンのシフォンケーキの出来上がりです。

洋菓子店で仕込む量としては少なく感じるかもしれませんが、デリケートな生地なのでこのくらいが限界です。

このサイズ3個が1セットで、繰り返して仕込みます。

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